大阪・泉州のルーツ・ロック・シンガー Livity Tabasuke と Natural Roots による初の7Inchが発売。昨年のフル・アルバムからエンジニア Swe が、レコード用に仕上げた2曲は、この盤でしか聴くことのできない特別なミックス。インポート・リミッテッド・プレス。
A-side “Roots Man Foundation”、真摯な歌詞とワンドロップ・リディム。
B-Side “五穀豊穣の祈り“、岸和田だんじり祭りへトリビュート。泉州・篠笛へを用いたルーツ・インスト。
【 紹介文 】
DJとしての選曲において、重視するポイントが私には3つある。そこに絡めてこのレコードを紹介しよう。
1つ目はイントロの迫力。フロアが自然にうねりだす様なキラーチューンにはいつも助けられている。耳に残るトロンボーンから始まるA-Sideがまさにその類い。ここが笑いの街・大阪であることを忘れそうになるほど、Natural Rootsの演奏は真っ黒だ。
2つ目は歌詞について。こんな時期だからこそポジティブなメッセージをみなと共有したい。ストレートに地球への想いを歌うのはフロントマンのLivity Tabasuke。忘れがちな日常への感謝を思い出させてくれる。なにより彼の声は柔らかく心地良い。
3つ目は7インチというフォーマット。現場に持っていくならば小さくて軽いに越したことはない。年齢を増すごとに腰が本能でそう言っている。 B-Sideに収録されたダビーなインストチューンも素晴らしく、機能性は高まる一方だ。関西レゲエの名産地・泉州特有の篠笛も加わり、ご当地感が増している点もありがたい。
これらを押さえた本作は、私にとって実用性に溢れている。今後も永くお世話になるだろう。限られた300枚のレコードが、全国のレゲエファンに届くことを心から願う。
Text by ケイタ(Ital)